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column 2013.4.25
 
Rトピックス
"ストック×リノベーション"のススメ
岡崎 麗(大阪R不動産/アートアンドクラフト)
 

もはや説明が要らないほど一般語になった"リノベーション"。聞けば「おしゃれな部屋」を連想するようで、大阪R不動産でも数ある特徴アイコンの中で一番の人気者になっています。クリックするとキャラ立ちした部屋がずらりと並びますが、既に設えられた物件じゃなく、「つくるところから楽しみたい!」という人はどうすればいいのでしょうか。

ハンモックでくつろげる住まい。これぞ、自らリノベーションでつくったハコならではの醍醐味。

一口にリノベーションと言っても実はいろいろあるんです

まずは"借りてリノベーションする"ケース。なんだか楽しそう! トライしてみたい! とDIY感覚で気軽に始めるにはそれが一番かもしれません。ただ、借りている(自分が所有していない)建物に、なかなかそこまでお金もかけられないし、そもそも大家さんの理解が必須なので、そういう物件に出会うことは、意外とハードルが高いんです。
そこで私たちがオススメするのが、ストック(中古不動産)を買って自分好みに改装して暮らすという、"ストック×リノベーション"です。

大阪R不動産を運営するアートアンドクラフトでは、1998年からこの手法で多くの均質化されていない住まいをつくってきました。
きっかけは、自分たちが住みたいと思える家がなかったからという単純なもの。既製の住まいへの"なんでやねん!"が抑えきれなかったというワケです。
ただし、じゃあつくるか! となったときに、理想的な土地を見つけて、気が置けない建築家と出会い、長い時間と労力をかけて新築の家をつくるのも楽しいですが、費用や工期もそれなりにかかります。もっと気軽に、そして洋書のインテリア雑誌で見るような肩の力が程よく抜けた感じの家を実現するにはこの手法が合うのではないかと考え、提案してきた次第です。

アートアンドクラフトがリノベーションのさまざまな可能性やスタイルを追求、そのケーススタディーとして提案する「クラフトシリーズ」(写真は1998年の「Crafts Apartment北区同心町」)

どんな人が中古不動産を買ってリノベーションしていますか?

「設備のスペックは最優先事項ではない」「味のある素材が好き」
"ストック×リノベーション"を選ぶ方からはこういう声をよく聞きます。今の時代、周りにモノが溢れていて、新しいものへの欲求が薄れているのか、ピカピカが逆に格好悪いと思うところも影響しているようです。あとは「同じお金を払うんなら、より便利なところの、より広い家で暮らしたいから中古!」という声も。

好きな有名建築からヒントを得てつくった事例。

気になるお金の話

大阪市内中心部の築25年、70平米ぐらいの中古マンション事情で言いますと、相場は大体1,800万円程度です。そして単純に壊れたり汚れたりした箇所を修繕するという一般的な意味のリフォームだと200~400万円で済むのではないかというところを、不動産をハコと捉えその中で自分たちの居場所、気持ちいい素材、好きな色や質感、心地よい時間……そういったものを大事にする自分だけの生活理念を実現するために改装していくこと、これをリノベーションと考えています。

リノベーション工事には700~1,000万円くらいかける方が多いので、物件費用+工事費あわせて約2,500~2,800万円というイメージです。毎月の家賃しかイメージが湧かない方だと途方もない金額に映るかもしれません。

一昔前は現金で準備するか、金利の高いリフォームローンで借りないといけなかった工事費ですが、10年ほど前から、一部金融機関では物件費用とあわせて住宅ローンで借りられるようになりました。仮に2,500万円という金額を30年返済で借りると、月々返済が8万円台で収まることが多いです。そうなると、マンションの管理費、修繕積立金と合わせても、今払っている家賃と変わらない…っていうか安くなるやん! 不動産を買ってリノベーション、グッと距離が縮まった気がしませんか?

それでも、何十年もローンに縛られる人生は嫌だ!

そう思われる方も多いでしょう。そもそもローンに縛られるのはなぜでしょうか? 大きな金額を借りすぎてしまうからです。私たちがリノベーションと相性がいいと考えている築25年程度経った建物だと、同エリアの新築の約半値で買えてしまいます。なのでリノベーション費用を足しても新築の約7~8割といったところです。

「想定外に子供が増えた!」「こんな嫁とは別れてやる!」「急に転勤が!」「田舎暮らしするんだ!」

もしそんな日が訪れたとしても、買ったときから大きく値減りしないので売却しやすく、賃貸に出そうとしても、自分の支払う住宅ローンより高く貸せることが多いんです。 不動産を買うということは手間も費用もかかることなので気楽にとは言いません。 ただ、自分の時間の大半を過ごす大切な家なんだから、自分が本当に気持ちいい! と思える空間の方がいいんじゃない? しかもそれがムリのない資金計画でつくれるんだったら尚更……という考え方ですね。

もちろん、住まいの選択肢は幾通りもあって何が一番良いとか、どれがお得という理屈ではないと私たちは考えています。どうすれば自分がご機嫌に暮らせるか、それは人それぞれです。

ただ、家の購入を考えていろいろと出来合いの部屋を見たけれど、「この家を買うのに住宅ローンを長年支払い続けるイメージが湧かなかった」、そう思うあなたには、もしかすると"ストック×リノベーション"で自分に合った住まいをつくるのが、フィットする手法かもしれません。

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