更 新 情 報

全国のR不動産の最新情報


新着情報



グループサイト・更新情報



>>HEADLINEを見る



column 2012.8.23
 
Rトピックス
どう使う!? 倉庫の魅力に迫る
伊藤麻美子(大阪R不動産/アートアンドクラフト)
 

いざ、物件を探さんと大阪R不動産のwebサイトをご覧のみなさま。「町工場」アイコンの物件、意識して見られたことはありますか?

倉庫にコンテナを設置し、事務所にコンバージョンした事例(リノベーション設計・施工:アートアンドクラフト)

あまり見ていない方も、多いのでは? 住居や事務所をお探しならば、無意識に「?」→「スルー」になってしまいがちですよね。
しかし、倉庫や工場は退廃的で無機質なかんじがして、かっこいいですよね。「映画でみるような、倉庫に住むイメージの物件ってありません?」そういう声は意外に多いです。
今回は「町工場」から倉庫について、いかに使っていくのか?! そもそも倉庫、見つかるのか、検証していきます!

探すのが意外に難しい『バランスがいい倉庫』

左:水色に木の戸が目を引く。事務所として使われているらしい。 右:顔に見える。

例えば写真の2軒の倉庫なんかは私のお気に入りの倉庫(実際にあるんです)ですが、こういう小ぶりなものがあまり市場にでまわらないのです。

実際に賃料の相場を見てみると、過半数を20万円未満の倉庫が占めています(図1)。安いやん、と胸をなで下ろす事なかれ。店をする、住むにはあまり適さない工業地帯のものや、6階建ての1階などの部分貸しのものが多く、条件にそぐいません。1棟貸しのものとなると、例えば敷金礼金だけで200万、3階建て300平米前後なんて大規模なものが多く、賃料が40万円前後と、今度は高い。私たちが倉庫を探す条件は『なるべく安い』『一棟貸し』『住むことができる・お店をやれる地域』倉庫ならではの『味』。ベストな倉庫探しの(私たちの)道のりは険しいのです。

では、住む・お店や教室をするのにある程度許容できる地域に倉庫ってあるものなの? そんな疑問にお答えしましょう。グラフは大阪市内の賃貸倉庫、5〜30万円について、区ごとに軒数を示したものです。都心の8区と、その他地域に分けています。その他地域がやはり半数以上を占める結果になっています。が、都心にもぽつぽつあるにはある。その中でも、北区に比較的軒数が集まっているのは、北区の大淀・中津・長柄など、旧大淀区に倉庫が多い地域があるからです。また、西区の千代崎や南堀江4丁目エリアにも倉庫が多い地域があります。両方とも区内のにぎやかな場所にすぐ出ることができ、「寂れていていやだわ」ということはないでしょう。

都心の人気エリアには倉庫は少ないし、手頃な賃料のものがなかなかないのが現状です。また、よいハコが見つかっても、ガスが引き込まれていなかったり、インフラが不十分なことも。手を加えて整備するのかという点が問題になってきます。しかし、水色の倉庫は中津、緑の倉庫は南堀江で見つけたもの。ハコはあるにはあるのです! そのうえ基本インフラも整っている、そんな倉庫を大阪R不動産ではどんどん探していきます。

倉庫×カフェ コミュニティカフェパンゲア@堺市

潮風が抜ける店内。店の裏側には海! そしてヨットが。

堺駅からおよそ5分。倉庫のカフェがあると聞いてやってきました。見た目は、まさに倉庫そのまんま! まわりに大きな建物はありません。背の高い倉庫が、ヨットハーバーを背にどっしりと建っていました。周囲は工場、ゆったりした敷地、後ろは海、というロケーションが気持ちいい。ごたついた町中の倉庫とはまた違います。来る途中の道にはぽつりぽつりと古着屋やカフェがありました。

店に入ってまず、「天井高い!」。3階建ての倉庫の中は吹き抜けになっています。トップライトと外光の陰影が雰囲気をつくります。さらに正面のテラスに出ると、大阪湾のパノラマが広がります。潮風がぬけて気持ちいい。開口が大きく天井が高く海に面する、この条件ならではの風通しです。
そんな風通しも、モルタルに直接花をペイントした床も、屋根のトタンも、これぞ倉庫でお店のかっこよさ! しかしこの天井の高さ・・・、寒さ暑さ、どうしているのか。実際に倉庫でお店をするってどういうことなのか、お店の人にお話をお聞きしました。

パンゲア ショップオーナーインタビュー

--なぜ倉庫でお店をされているのですか?

もともとこの場所にこの店があり、私は2代目オーナーなのです。お客さんとして来ていたとき、堺生まれ・堺育ちの私は、『堺にいい場所をつくってくれた』と思っていました。堺には当時、倉庫を改装したようなおもしろいお店がなかったので。前お店をされていた方々は堺の人ではなくて、いずれは地元の人に店を引き継ごうと考えていらっしゃって、タイミングもあってお店を引き継ぐことに。たまに昔のお客さんが来てくれて、この壁は自分が塗った、なんて話になっておもしろいです。

--実際に『倉庫』の使い勝手はどうですか?

冬はシャッターを閉じて、2階の高さの天井に断熱のビニールをつけて、暖房機を使っています。床はモルタルですし、冷えますね。隙間風が入ってくるなど、倉庫の限界を感じるときも・・・。夏は両扉とも開け放っています。風通しはすごくいいので、電気代は浮きますよ。3時以降は西日で厳しい暑さになります。

--お店で一番気に入っているところを教えてください。

『不完全なところ』です。今もいろいろなところに手を加えつつ使っています。広いので、掃除も永遠に終わらないのではないかと思ったりもしますが・・・。いつまでも未完成なので、ずっと変化していくのが、倉庫のお店の面白さです。

インタビューにお伺いしたとき、お店の方が天井のビニールを貼り直されていました。まさに手がかかることもあり、自分たちで変えていく楽しみを目の当たりにしました。ずどんと高い天井と海辺の立地で風が吹き抜ける感じは、オンリーワン。『未完成』も魅力のひとつ、絶妙なロケーションの倉庫でお店をする裏側には、そんな大きくて前向きな姿勢があったのですね。

『町工場』よろしくお願いします

倉庫、倉庫やかましく言いましたが、いかがでしたか。これから賃貸物件を探されるかた、選択肢に『倉庫』をいれてみてください。『町工場』アイコンで探してみると、一目惚れするハコに出会えるかもしれません。中をどう変えていくかは、その後。まずは、ピンとくるハコを楽しみながら探してみましょう。

連載記事一覧
 
おすすめコラム
 
カテゴリホーム
コラムカテゴリー
 
特徴 フリーワード
フリーワード検索
関連サービス
 
メールサービス
 
SNS
 
関連コンテンツ
 
アートアンドクラフト

まだがんばらせてください

HOSTEL 64 Osaka
R不動産の本