賃料：

12万2,000円

面積：

36.85㎡

✳︎見慣れた賃貸では満足できない方へ

建築家・伯耆原洋太氏によって名集合住宅の1室が飽きのこない空間へとリノベーションされました。

—

1970年代から数々の名集合住宅を手掛けている遠藤剛生氏の設計による建物、森之宮スカイガーデンハウス。

贅沢な広い庭園を取り囲むように各戸が配置されていて、リズムよく空中回廊や階段で共用部分が繋がっています。

経済合理性を追求した建物が建てられている現代に対して、ゆとりある空間とこの装飾はバブル期の時代背景が色濃く反映されている建物だなぁと感じます。

土地や建築費が上昇しているこの時代に、かつての恩恵を受けゆとりある建物に暮らせるのは羨ましい限りです。

それに反して室内は竣工時から均質化された素材でリフォームを繰り返してきたこちらの物件。

新たな試みとしてデベロッパーである大阪ガス都市開発が、「建築のまわりで、建築をシコウする」アラウンドアーキテクチャーと建築家・伯耆原洋太氏と異例のタッグを組み、素材感溢れる一点ものの空間へと仕上げました。

建築的な目線で街や建物のストックを読み解き、森之宮スカイガーデンハウスに馴染む空間へとリノベーションされています。

既存の内装から間仕切り壁を解体し、狭さを感じない明るく広がりのあるワンルームへ。床には天然素材のリノリウム。水回りが配置されている居室側の壁面には有機的で華やかさを感じるヘイムス塗装を。

ふぞろいでムラがある、人間らしく、愛着がわく、質の高い空間に仕上がっています。

これまたお金のかけ方といい、一般的な賃貸ではまず見かけない贅沢な素材など、物件への尋常ではない力の入れようにハッとさせられました。かつて遠藤剛生氏が設計した当初の意図に想いを馳せてつくられているのが分かります。

経済合理性を追求した面白くない物件が多く占める中で、暮らしの本当の豊さを体感できる住まいです。窓辺にはカウンターが造作されているので、気分よく在宅ワークも捗ります。

森ノ宮という街で、大阪城公園のみどりを感じつつ、建築、デザインの美しさにどっぷり浸かれる空間です。

✳︎事務所利用不可

✳︎ペット飼育不可

--

✳︎リノベーション竣工：2024年3月

✳︎事業主：大阪ガス都市開発

✳︎プロデュース：アラウンドアーキテクチャー

✳︎設計：HAMS and, Studio 伯耆原洋太

✳︎施工：大阪ガスファシリティーズ/コムウト