面積：

77.12㎡

賑わう天王寺駅が徒歩圏内、ペット複数いけて店舗事務所もOKな、状態良さげなレトロ長屋、しかも角住戸。定期借家2年は短い気もするけれど再契約も相談できるし、家賃も場所でいうとほどほどだなあ。と、そんな不動産屋的目線（ある意味下心）を胸に自転車走らせ物件までやってきたのですが…。

玄関の引き戸を開けた瞬間、そんな打算は吹き飛びました。

このインパクトをとにかく伝えないと、と思わずシャッター切らせたのが1枚目の写真。雰囲気の良い独特の玄関目の前のふすまに、き、金魚？

印刷技術の進歩も目覚ましい今日このごろ、ふすま紙にも色々あるとは思います。そうは言ってもこのチョイスはなかなかのセンス…。家主さんなのか別のどなたかなのか、選んだ方にぜひ一度会ってお話伺ってみたい、そんな気持ちにさせてくれるビジュアルです。

なんだか言い方悪く感じるかもしれませんが、決して下品な感じではなく。奥の坪庭の品の良さや建物の程度の良さも含めて、上品なこの物件の雰囲気にマッチしたデザイン。オーソドックスなレトロ長屋に差し色ひとつ、なんというか完成度を押し上げている気もします。

初っ端の衝撃も和らいできて、1階の各部の確認もできました。上で書いたとおり、うんうん、いい長屋だなんと思い2階へ。なんだかふすま感すごいな！なぜか閉め切ってるし…（写真５枚目。空き家の時は、換気のため押し入れなどもふすまは開けていることが多いです）というほのかな疑問はいただきつつ、眺望などを確認していました。

ここも１階と同じく、リフォームされた場所もあり、状態良く残っている場所もあり。うん、やっぱりいいなと思い写真も撮りきれたと思いふと振り返ると…。

まさかここまで徹底しているとは。それが写真６枚め。

今度は鶴。しかも白いふすまにオレンジなんて、日の丸意識してるとしか思えません。だけどもまた１階と同じく、主張はしつつも決して嫌な感じじゃない。これさえなければなあ…と、ポイントクロスが残念ポイントになっている長屋もチラホラ見てきましたが、この物件、絶妙なバランスでいい感じ側に振れてます。

なんだろうこの感じ、衝撃的とか素敵とかとも違うこの感情。最近よく聞くあの言葉、そうだ「エモい」だ。そう、ここは見た目も中身も基本優等生な、でも実はエモい。長屋立ち並ぶ阿倍野の下町にある、エモーショナルな家なのです。

（ナッツー）

※ペット可（犬猫とも複数可）

※事務所・店舗利用可（業種要確認、賃料アップ）

※宿泊施設での利用不可

※２年の定期建物賃貸借契約（再契約相談可）