賃料：

3万7,000円

面積：

18㎡

この外観に惹かれて、実物見たさにチンチン電車で一路南下、住ノ江までやって来ました。

CtrlプラスCして、CtrlプラスV…。と、まるでコピペを連打して繰り返したような、キューブが連なるキュートな外観。室外機が整然と並んで、その姿は香港の集合住宅のよう。ある種の美意識すら漂う、印象に残る姿です。

とそれだけ見られればもう満足と思いつつも、せっかくなので室内と共用部もチェックしてみると意外や意外、想像とはぜんぜん違う、ていねいな造りの賃貸マンションだったんです。

室内は写真のとおり、ミニマリズム感漂うコンパクトな造り。水回りは3点ユニット、キッチンは1口のIHで冷蔵庫を置く場所は無し（コンロの下にミニ冷蔵庫付き）、バルコニーはもちろんありませんし（物干しハンガーパイプは窓の外にあります）、洗濯機置場もありません。

無い無いづくしじゃないかと言われればそれまでですが、お手頃家賃に比例した簡素な設備だけかといえば、そうでもないんです。

まずオートロック。これくらいのマンションだとそもそも無いのも珍しくないですが、ここはフロアごとに、もっというとフロア内でも4箇所、別々のオートロックに分かれてます。扉ごとに4色のテーマカラーに分かれているようで、住人でさえ、自分の鍵では別の色のフロアには入れない仕組みです。

次に洗濯について。前述の通り室内洗濯機置場がない代わりに、1階にコインランドリーがあります（１回２００円）。それも男女別々で、さらに女性用は、防犯を意識してかドアに常時鍵がかかっているという徹底ぶり。室内設備こそ控えめですが、共用部の充実っぷりは目を見張るものがあります。そのおかげか、取材中も、20代くらいの女性住人さんらしき方に何度か出会いました。

もう一つ珍しいのが、この建物1階部分の殆どを駐輪スペースにとっていること。駐輪場が戸数分あるのは当然にしても、大型バイクに駐車場まで数台分用意されてました。高級めな賃貸マンションだったら分かりますが、このコストパフォーマンスでこの充実ぶり。部屋は寝泊まりできればいい、愛車にお金を注ぎ込みたい人向けとでもいうのでしょうか。

最寄り駅が南海線とチン電という立地上、住んでほしいのはやっぱり、難波もしくは天王寺界隈が仕事場（もしくは学び場・遊び場）なミナミの人々。

部屋の広さは気にしない、料理もしないから設備も最低限でオッケー、だけど防犯はやっぱり気になるし、通勤先へは乗り換え無くサクッと行きたい。そんなある種ゆるーい暮らしぶりがしたい方にオススメ。

※ペット可（犬猫とも可、小型種１匹まで）

※バルコニーなし（物干し用パイプハンガーあり）

※洗濯機置場なし

（男女別コインランドリーあり、１回200円。女性用は入口に専用鍵）

※１年未満の早期解約時違約金あり（総賃料の１ヶ月分）